· 

BASSONICで聴く映画 第43回(フェイフェイと月の冒険)

今回ご紹介するのは、Netflixオリジナル映画「フェイフェイと月の冒険」です。Netflixの予告動画でフェイフェイの歌が気に入ったので日本語吹替版で視聴しました。

中国のパールスタジオと、アメリカのソニー・ピクチャーズ・イメージワークスの合作ということで、映像はかなり美しく、音楽はとても良かったです。特に「ロケット・トゥ・ザ・ムーン ~信じた世界へ~」の歌唱を努めた幾田りらの声が素晴らしいです。

 

幼い頃に亡き母から聞いた「月の女神」チャンウーの伝説を信じているフェイフェイは、父が再婚相手の女性を家に連れてきたことにショックを受け、「月の女神」は恋人のホウイーを月で待ち続けているのと同じように父が母だけを愛し続けてほしいと考え、月の女神の存在を証明するため自作の宇宙船で月へと旅立ちます。そこで彼女は、憧れていた月の女神・チャンウーと不思議な生き物たちと出会い、思いがけない冒険に遭遇します。

 

全体的にディズニーのミュージカルアニメを強く意識している作品ですが、ファミリー向けとは言えストーリーに深みが足りません。子供と一緒に安心して見れるという意味では良いのですが、全体的に安易にお話が進んでしまう傾向があり、中国神話上の人物・嫦娥を元にしているとは言え、月で宇宙服無しで平気でいられたり、フェイフェイも多少科学に明るい程度なのに、ロケットを手軽に作れてしまったり、子供向けだからこそ、何某かのリアリティーとか説明がほしいと思います。

例えばディズニーの「ズートピア」では、動物が共存している世界でも肉食動物が草食動物を襲う問題が存在し、それが人種差別のメタファーにもなっているわけですが、オリジナル作品なのに、こうした設定の妙が感じられません。

 

音は流石にミュージカル作品なので、全体的に良い音が入っています。冒頭で触れたとおり、「ロケット・トゥ・ザ・ムーン ~信じた世界へ~」のた幾田りらの声は何度聞いても良いです。BASSONICで聴くと伸びやかな声を堪能できます。また「月の女神」チャンウーの歌もノリがよく、美しい映像とも相まって非常に楽しいです。

 

ストーリーには苦言を呈しましたが、歌と映像は良く、吹き替えスタッフも非常に頑張っているのを感じられるので、是非お子様と一緒にご覧ください。

 

映画をみるなら、ぜひ迫力のある音で御覧ください。小型でも映画館並みの迫力のある音を聴くことが出来ます。

BASSONICレンタルページ

https://sparkynoise-rental.jimdofree.com/