
「フォードvsフェラーリ」をAmazonPrimeにて試聴しました。フォードとフェラーリの対決の物語であり、ケン(クリスチャン・ベール)とシェルビー(マット・デーモン)の友情物語であり、なによりシェルビーがフォード副社長と現場(ケン)の板挟みに苦労する物語です。
開発の現場ではよくあることではあるのですが、営業の意見、開発の意見、それを調整する人間の意見、これらがだいたい同じ方向を向いていればよいのですが、往々にして全く噛み合わないことがあります。
この映画の場合は、それぞれ以下のようなことを考えています。
- フォード副社長 大衆車を売りたい、レースはあくまで宣伝のため、ケンに嫌がらせをしたい
- ケン 速い車を作りたい、レースに勝ちたい
- シェルビー 速い車を作りたい、レースに勝ちたい、勝つにはケンが必要
このメンツの中で、フォード副社長は向いている方向が違うので、特にケンへの妨害が半端ないことになります。最悪このような現場では、どっちつかずの中途半端な製品ができてしまうものですが、それでもフォードを勝たせたシェルビーの手腕と、優れた車を作り上げ、レースに勝ったケンの執念が伝わってきて、色々とこみ上げてくるものがありました。
この映画で驚かされたのは、あのバットマンのクリスチャン・ベールがメチャクチャ気難しいレーサー、ケンを演じていたことです。どう見ても片田舎の頭の固いオッサンにしか見えず、よく見ないとクリスチャン・ベールだってわかりません。外見が似ているという問題ではなく、立ち振舞が全くの別人です。写真のケンにもよく似ていて、狂気じみた役作りの凄さに感動します。
レースシーンも素晴らしく、特にケンがフェラーリを抜くあたりは最高の迫力と緊迫感でした。
さて音の方ですが、エンジン音が聞いていて気持ちいいです。BASSONICは小型スピーカーであることの強みは、点音源で音の移動感を非常にうまく表現できることだと思います。さらに低音もかなり出るので、このような映画のレースシーンでは、本当に気持ちよく音がなってくれます。
BASSONICをお聞きになりたい方は、以下のURLからレンタルすることが出来ます。
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それでは良い音をお楽しみください。