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BASSONICで聴く映画 第40回(シャイニング)

ホラー映画はほとんど見ないのですが、続編である「ドクタースリープ」がNetflixで配信され気になっていたので、今回「シャイニング」を視聴しました。

「シャイニング」といえば、ジャック・ニコルソンがドアの隙間から顔を覗かせているシーンを思い浮かべる方がほとんどだと思います。CGによってどんな非現実的なシーンも作り出せる様になりましたが、ジャック・ニコルソンか狂気の笑みを浮かべるあのシーンほど、キャッチャーで映画の本質を説明できてしまうほどのシーンは、中々お目にかかることがありません。今回が初見だったのですが、私もこのシーンがいつ来るんだと待ち構えて見ていました。

冬場は休業中の、いわく付きのホテルの管理人として家族がやって来ます。その父親が次第に狂っていき、妻子を殺そうとするというシンプルなストーリーですが、男の子が超能力を持っており、同じ能力を持つ料理長とテレパシーで交信したり、未来予知をすることが出来ます。そしてこの能力がシャイニングと呼ばれるものだそうです。
映画ではこの能力については、あまり描写がなく、いっそバッサリとカットしても良いくらいの扱いでしたが、原作の小説とはかなり異なるそうです。

この映画の見所はなんと言っても夫婦役のジャック・ニコルソンと、シェリー・デュヴァルの演技でしょう。ジャック・ニコルソンの怪演は言わずものがなですが、シェリー・デュヴァルの常に怯えたような演技も、DVに怯える妻という感じで非常にリアルな表情でした。
ストーリーに関しては、数々のサイトが考察をされていますので、こちらでは敢えてどうこう言うことはないのですが、原作に比べると薄い内容になっているにも関わらず、とても面白いというところが、やはり巨匠スタンリー・キューブリックの凄みなのでしょう。

さて音の方ですが、こちらもスタンリー・キューブリックらしく、効果音というより効果音楽というかんじで、音楽を効果音的に試用しており、全体として暗く重い音楽が流れますが、格調を感じさせ、映像の美しさを引き立たせています。

音質自体は、流石に録音の古さは感じさせますが、それも舞台となるホテルの雰囲気にあっており、映像に没頭させてくれます。

BASSONICは小型スピーカーながら、十分に重い音を再生できており、ホテルの恐怖感、ジャック・ニコルソンの声などを存分に楽しむことが出来ます。

 

BASSONICをお聞きになりたい方は、以下のURLからレンタルすることが出来ます。

https://sparkynoise-rental.jimdofree.com/

 

それでは良い音をお楽しみください。