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BASSONICで聴く映画 第38回(エノーラ・ホームズの事件簿)

今回は、Netflixオリジナル映画「エノーラ・ホームズの事件簿」を紹介いたします。Netflixの看板コンテンツである人気ドラマ「ストレンジャー・シングス」の超能力少女役で大人気のミリー・ボビー・ブラウン主演の青春ミステリードラマです。

 

ナンシー・スプリンガー原作のミステリ小説「エノーラ・ホームズの事件簿シリーズ」の映画化で、エノーラは、あのシャーロック・ホームズの実の妹という設定です。「ホームズ」と言えば多くの方がミステリー小説を思い浮かべると思いますが、この映画はミステリー要素はあまり強くなく、エノーラの初めての冒険という感じのストーリーで、ホームズ未見の方でも楽しめます。

 

エノーラは、母から様々な英才教育を受けて育てられたのですが、ある日母が失踪してしまいます。兄のマイクロフトとシャーロックを呼び寄せますが、彼らは興味を示さず、マイクロフトはエノーラを寄宿学校に入れ、淑女としての教育を受けさせようとしますが、エノーラは強く反発し、屋敷から逃げ出します。汽車に乗りマイクロフトらを巻こうとしますが、その中でバジルウェザー・テュークスベリー侯爵と出会い、彼が殺し屋に狙われていることを知り、放おって置けず助けることになります。

 

「ストレンジャー・シングス」で、初めてミリー・ボビー・ブラウンを見たときには、凄い存在感のある女の子だと思いましたが、ドラマの大ヒットのおかげで最も人気のある10代の女優となりました。

この映画、とにかくミリー・ボビー・ブラウン演じるエノーラのチャーミングさを楽しむ映画だと思います。ミリー・ボビー・ブラウンは可愛いというよりも意思の強さとか知的な感じが強い女優さんなので、知的で明るく、活動的なエノーラのキャラクターにはぴったりだと思います。

 

音の方は、流石に最新映画なのでそれなりに良い音が鳴ってくれます。移動感もよく出ていますし、汽車のシーンなどは迫力のある音で場面を盛り上げてくれます。

ですが、欲を言えばいくつかのシーンではもう少し迫力のある音でも良かったのでは?と思います。例えば倉庫での火薬の爆発シーンや、銃の音などです。もともとは、Netflixの配信映画ということではなく劇場で流すつもりで作られた映画だそうなので、なおのことそう思います。

 

とは言え、映画自体はとても楽しく、万人受けする感じの内容なので、ぜひご家族でお楽しみください。

それでは良い音をお楽しみください。