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BASSONICで聴く映画 第37回(ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝)

劇場版「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の公開と同時に、Netflixにて「ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝 - 永遠と自動手記人形 -」が配信となりました。京都アニメーションの最高傑作と言って過言ではないTVアニメ「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の本編より1年後くらいの物語です。

 

念の為、「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」をご覧になっていない方のために、背景を説明いたします。少女兵として育ったヴァイオレットが少佐に救われ教育を受け、非常に優秀な兵士となりますが、ある作戦で両手を失うところから物語は始まります。少佐は自分になにかあったときは親友ホッジンズにヴァイオレットを頼むと残したことから、ホッジンズはヴァイオレットを預かるようになります。ヴァイオレットは少佐の最後の言葉「アイシテル」の意味を知りたいと、ホッジンズの郵便社で代筆業を営み、愛について学んでいくというのがTV版のストーリーです。

 

外伝の今回は、本編とは異なりヴァイオレットの成長(=愛について学ぶ)が軸になっていないところが、外伝たる所以なのでしょう。

 

大貴族ヨーク家の娘、イザベラ・ヨークの結婚に向けた淑女としての振る舞いを教育する家庭教師をして欲しいとの依頼を受け、ヴァイオレットが家庭教師として派遣されるところから物語が始まります。

 

イザベラは色々と事情を抱えているらしく、ヴァイオレットにもいけ好かない態度を取りますが、ヴァイオレットの感情の起伏の少ないながらも真摯な姿勢に、次第に心を開いて行き...というストーリーです。前半はイザベラパート、後半はイザベラの妹テイラーのパートとなっており、エンドロールの曲のタイトルを見えると、愛の深さを感じ、涙せずにはいられなくなる作品です。

 

アニメの限界に近い美しい作画は、TVアニメ版譲りで、映像だけでも十分素晴らしいのですが、各場面にマッチした音楽がまた素晴らしい。そしてストーリーは、登場人物の多くが戦争などにより何らかの不幸を抱えており、ヴァイオレットと関わることでそれを乗り越える物語は、決してお涙頂戴ではなく、大人の鑑賞に十二分に耐えうるものです。

  

実はこの作品は、昨年劇場でみたのですが、今回BASSONICとの音の比較をしようと思い、劇場版「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の予習も兼ねて試聴しました。

 

一長一短はあるものの、客観的に見てBASSONICのほうが断然良いと言えます。

 

BASSONICで聴くと、

 

BGMの楽器が粒立って聞こえる

たとえ2chであっても声などの定位が素晴らしい

小さいながらも十分な広域再生(高音域も低音域も必要程度には再生可能)

 

対して劇場では、

 

低音はBASSONICより低い音が再現可能

 

近年劇場で音を聞くたびに思うのですが、劇場の音は、どうしても音がこもりがちということです。これには様々な要因(スピーカー、部屋、アンプなど)があるのですが、「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の曲のような美しい音がかなり台無しになってしまうのは非常に残念なことです。

 

 

 

それでは、良い音をお楽しみください。

 

 

 

お知らせ

 

現在、BASSONICレンタルページにてSNSにて感想を書いていただくことを条件に、BASSONICの視聴レンタルを申し込むことが可能です。ぜひこの機会に、レンタルして「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」をご覧になっていはいかがでしょうか?