BASSONICで聴く映画 第29回 (ライムライト)

BASSONICで聴く映画 第29回目は「ライムライト」です。あまりに有名なあのテーマ曲を、映画好きな方ならば知らない方のほうが少ないのではないでしょうか?

「ジョーカー」の影響か、Neflixにチャップリンの映画が数本入ったので、視聴いたしました。

デジタルリマスター版のため、当時映画館で見たものよりも圧倒的に美しい映像の「ライムライト」を見ることが出来ます。

 

年老い落ちぶれた喜劇役者・カルヴェロ(チャップリン)が、自室で倒れているバレリーナのテリーを助けるところから話は始まります。リューマチを患った事から脚が動かせなくなったと思い込み、人生に絶望しているテリーの世話を焼き、人生と戦うんだと鼓舞するカルヴェロの言葉にはチャップリンの哲学が詰まっているかのような響きがあります。

 

今回初めて「ライムライト」をきちんと見たのですが、カルヴェロの夢の中で演じる喜劇は面白く無いのですが(夢の中でも観客が帰ってしまう)、同じ内容をラストの記念講演で演じる時にはチャップリンが本気でやるせいか今見ても面白いですね。喜劇王の名は伊達ではありません。

 

 

流石に古い映画ですが、音もきれいにレストアされており、聞き取りづらいところなどはありません。

録音の古さは否めませんが、ストリートミュージシャンの演奏、カルヴェロの演奏などは音が美しいです。

何より、カルヴェロの力強い声、テリーの「カルヴェーロ!」がたまらなく良いです。

 

そしてネヴィルのピアノソロは特に良く、あのテーマ曲の旋律の辺りは、目が潤んでしまいます。

 

いかがでしたでしょうか?本当に丁寧にレストアされていて、新作映画の様(アルフォンソ・キュアンソのROMAのよう)に美しい「ライムライト」。来年で公開から70年だそうですが、これを機にご覧になってはいかがでしょうか?

 

それでは良い音をお楽しみください。