BASSONICで聴く映画 第25回(ダークナイト)

勝手にクリストファー・ノーランWeek第5弾。今回は「ダークナイト」です。とうとうこの映画をご紹介できる時がやってきました。バットマンとジョーカーの対決を、秩序と混沌の対決の物語にまで昇華させた凄まじい傑作です。

ジョーカー役のヒース・レジャーが睡眠薬などの薬物併用摂取による急性薬物中毒により急死したこともニュースとなりました。

 

ストーリーとしては、「バットマン ビギンズ」の続きで、バットマン、ゴードン警部、新たにゴッサムに赴任したハービー検事の3人のおかげで、ゴッサムに秩序が復活しつつあるころ、ジョーカーが現れ街を混沌に落とそうとします。

ジョーカーが求めるものは全く秩序のない無法地帯(オープニングの銀行強盗の世界です)ですが、それ故にバットマンという存在が自分にとって必要であることを理解しています(本人も「お前が俺を完璧にする」と言っています)。

つまり、バットマンがいれば対抗する人物として悪人からは自分(ジョーカー)が必要とされます。逆にバットマンがいなくなれば、ジョーカーに頼る必要もなくなり、悪人からも相手にされないか、悪人がまとまってジョーカーを標的とするかという展開になるからです。

 

また、常に人の心を操り、逃げ場のないところ(警察での爆破や、レイチェル&ハービーの爆破、そしてフェリー)に相手を追い込むところも非常に恐ろしいところです。単純な衝動で殺人を犯す映画「ジョーカー」のジョーカーと異なり、徹底的に混沌に落とそうと他人をコントロールするところが「ダークナイト」のジョーカーで、そこが決定的に異なる点です。

  

見どころも多数あり、

  • 何度見ても凄いオープニングの強盗シーン。強盗同士が裏切り合い、殺し合いをするので緊迫感が凄まじいです。
  • 自分がバットマンと宣言したハービーの護送シーンの複雑で、凄まじいアクションのシークエンス。実際に車が爆発するわ、ヘリもどうやったのかはわかりませんが、ワイヤーに引っ掛けて墜落とすシーンの凄さは、何度見ても凄まじいです。
  • 病院の爆発のシーンも実際に爆破したそうなので、嘘のない凄い映像となっています。
  • フェリー。悪人の乗るフェリーと一般人の乗るフェリーとを天秤にかけさせ、互いに爆破させようとするんですが、
    ここは、何度見ても人間への希望に胸が熱くなります。
  • そしてラスト。ネタバレがすぎるんで書けませんが、ここは本当に泣けます。

音の方も、映像に負けない素晴らしい音が入っています。

  • 最初の強盗のシークエンスでは、BGMのエレキベースの音が良いです。サブマシンガンの音が凄く1発、1発の音がはっきり聞こえます。銀行支店長(この俳優さん好きなんです)のショットガンも凄い迫力です。
  • バットモービルの射撃音も凄い。
  • 香港でのバットマンのスカイダイブ時の風切り音が良いです。その後銃撃戦、殴る音、どれも生々しいです。
  • スカイフックで飛んでいく時の飛行機と、フックの風切り音が良いです。
  • ガトリング砲の試射の音が凄いです。
  • 葬儀の演奏のバグパイプの音が良く、その場で聞いているようです。
  •  護送のシークエンスは全体的に、凄い音が入っていますが、バズーカの爆発音が凄く、そしてバットモービルがそれを防ぐシあたりの音も凄い。
  • ヘリが落ちるときに回転する音が実際回っているように聞こえます。爆発音も良いです。
  • バットポッドが建物内を疾走する時の音も良いです。反響がリアルなので実際に走ったんでしょう。
  • ハービーとレイチェルの爆破時の爆発音が凄まじいです。
  • 病院の爆破音。伊達に本当の爆破ではなく左右から音がきて凄い迫力です。とても小型スピーカーから出ている音とは思えません。

 

いかがでしたでしょうか?少々芸がない感じの褒め言葉ですみません。ヒーロー映画だから映像を派手にしやすいという点はあるのですが、CGを極力使わないところが、10年前の作品とは思えないど迫力を生んでいます。

映画好きならば一度は見るべき大傑作ですので、未見の方はぜひご覧ください。

 

それでは良い音をお楽しみください。