
勝手にクリストファー・ノーランWeek第4弾は、「バットマン ビギンズ」です。
クリストファー・ノーラン監督の代表作の1つ、「ダークナイト」のイメージが強烈なため、相当バットマンに思い入れがあるのかと思っていたのですが、それほどではなかったとのこと。ちょっと意外でした。
いつものようにNetflixでの視聴です。
タイトル通り、バットマン誕生の物語です。バットマンといえば、スーパーマンと人気を二分するDCコミックのヒーローで、コウモリをモチーフにしたデザインと、大富豪のブルース・ウェインがスーツを着てバットマンになることは、ご存知の方も多いと思います。
幼い頃に両親を強盗に目の前で殺され、ブルース・ウェインは執事のアルフレッドに育てられます。
大人になったブルースは、不正が横行しまくるゴッサムシティをなんとかしようと、犯罪者と戦う力を手に入れようと世界を旅し、影の同盟の元で修行を積んで、ゴッサムシティに戻ります。遺産として受け継いだウェイン産業に戻ったブルースは、応用化学部で亡き父の部下だったルーシャスから試作スーツと装甲車タンブラー(バットモービル)を手に入れ、バットマンとなるのだった。
この映画の魅力というか、ノーラン作品全体に言えることですが、CGによる特殊効果が必要最低限ということが挙げられると思います。
CGの使用率が通常のスーパーヒーロー物の1/3程度で、爆発とかは本当の爆発だったり、バットモービル(写真中央)は実際に乗って劇中のように(とはいかないにしても)暴れまわることができる。
バットマンスーツも実際に着て演じたそうなので、相当大変だったそうですが、実物で演じているおかげで、映像の迫力がやはり違うんですね。
バットモービルにしても実際の道路を走らせているおかげで、カーチェイスの迫力が凄いです。
音の方ですが、今回Netflixで見たせいか音がサラウンド対応していませんでした。普通はステレオでもそれなりにサラウンド感を感じれるのですが、今回はそれほど感じることができませんでした。ということを予めお伝えしておきます。
そのため音質は悪くないのですが、サラウンド感はもう一つ。
- 最初のタイトルのコウモリ、もう少し包まれる感じがほしかったです。子供時代のブルースが井戸に落ちたときにでてくるコウモリも、もう少し耳元で鳴ってほしかったです。
- ヘンリー・デュカードとの最初の戦いの時の太鼓の音が良いです。引き締まった太鼓の音が戦闘の雰囲気を高めていました。
- 屋敷に帰ってきたブルースが洞窟で見るコウモリが飛ぶシーンもBGMの音は良いのですが、あれだけコウモリが飛んでいるのだから、サウンド的にもっと攻めてほしかったと思います。
- バットモービルの音は凄く生々しく、カーチェイスのシーンも大迫力で楽しむことができます。
- バットマンの初仕事では、照明が消える時の音、マシンガンの音がが生々しく、小さく薬莢が落ちる音が入っているのもポイントが高いです。
- 最後のサブウェイでの激闘では、路線の爆破およびサブウェイの爆発は、BASSONICの低音再生の限界もあり、やや迫力不足の感がありました。
いかがでしたでしょうか?音に関してはやや厳しめの評価になってしまいましたが、 映画自体は普通に面白く、CG頼みでない映像の迫力を楽しめるヒーロー物は少ないと思いますので、「ダークナイト」は見たけれど...という方は、一度ご覧になるのも良いと思います。
それでは良い音をお楽しみください。