BASSONICで聴く映画 第19回(AKIRA)

少し古い作品ですが、国内アニメで当時最も音にこだわりを持って作られたアニメでしょう。BASSONICで聴く映画 第19回目は「AKIRA」です。いつものようにNetflixでの鑑賞です。この記事のために改めて見返してみましたが、本当にこの作品は凄いですね。CG全盛のこの時代でも、絵にさほど古さを感じさせないだけでなく、現代の水準で見ても非常に細かい部分まで書き込まれています。

 

1988年7月、関東に新型爆弾が落とされて第3次世界大戦が勃発。それから31年が過ぎた2019年、東京湾上に築かれた新たな都市=ネオ東京は翌年にオリンピック開催を控え、繁栄を取り戻しつつあった。ある夜、職合訓練校に通う不良少年の金田と仲間の鉄雄らは、閉鎖された高速道路でバイクを走らせていたが、そこで26号と呼ばれる奇妙な男と遭遇する。その男は、軍と対立するゲリラによって、「アキラ」という軍事機密と間違えてラボから連れ出され、軍に追われていた。そこへ現れた軍によって、26号と接触して負傷した鉄雄が連れ去られてしまい…

 

偶然とはいえ、1982年の漫画の連載開始の時点で、2020年に東京オリンピックが開かれるとしていたのは、凄いですよね。

また、金田のバイクにあこがれて作ってしまう人もいたり、4kリマスター版が上映になるなど未だに話題になる本当に伝説級のアニメです。

 

では音のチェックです。

  • 録音技術の古さは否めませんが、それでも今聞いても音がいいです。オープニングの金田がバイクに乗るシーンからはじまるBGMの木琴の音が非常に鮮やかです。
  • バイクの音は重低音感にはかけますが、疾走感はよく出ていますし、サラウンドでもないのにどちらの方に行くのか、音でもある程度わかります。
  • 普通の映画より、BGMが前に出てくる感じです。普通の映画だと、声>効果音>>BGMの順に耳から近くで鳴っているような感じなのですが、AKIRAの場合、声>BGM>効果音のような感じで、特にBASSONICで聴くと、BGMが耳元で鳴っているように感じます。曲も独特の曲調が多いですが、どれも生々しい音が聞けます。
  • 鉄雄が軍に連れ去られたあと、街でテロリストが暴れるシーンでのマシンガンの銃撃の音を始め、銃の音が生々しいです。
  • 全体的に重低音はあまり入っていないので、現代映画のサウンドに慣れていると、えっ?と思うくらい音が軽いです。しかし、鉄雄がアキラの入った球体を開ける辺りは、さすがに重低音が鳴り響きます。

いかがでしたでしょうか?様々な点で古さを感じさせない、現代でも通用するクオリティのものを1988年に作っていたというだけでも驚異的な作品です。もしまだ未見の方は一度はご覧になることをオススメいたします。

 

それでは良い音をお楽しみください。