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BASSONICで聴く映画 第18回(オールド・ガード)

BASSONICで聴く映画 第18回目は、Netflixオリジナル映画「オールド・ガード」をご紹介します。Netflixに限らず最近の各動画配信サービスでは、オリジナルコンテンツをいかに充実させるかという点が勝負どころになっています。

特にNetflixではオリジナル作品のドラマ、映画、アニメの比率が他のサービスよりも多く、毎月1,2本は大作クラスのオリジナル映画を配信しており、年内はコロナの影響を受けることなく配信する体制ができているそうです。最近見た中では「ザ・ファイブ・ブラッズ」がタイムリーな内容でもあり個人的には良かったですが、この「オールド・ガード」もここ数日、Netflixの映画ランキングの上位にいてなかなかの人気作品です。

 

主演の「マッドマックス 怒りのデスロード」のシャーリーズ・セロンが、今回もキレッキレのアクションを見せてくれます。というか、この人アクション俳優並みに上手かったっけ?というくらい凄かったです。なんでもこの映画のために、4ヶ月間アスリート並みの訓練を受けたとか。それも納得の素晴らしいアクションでした。

 

何世紀にも渡り、ひそかに人類を守ってきた4人の不死身の戦士たち。だがその秘密を知った謎の組織が私利私欲のために彼らを実験材料にしようと襲いかかるというお話です。ってこれ、日本の漫画「亜人」にかなり似ている設定なんですが、大丈夫なんでしょうか?

シャーリーズ・セロン率いる4人のオールド・ガードは、銃で打たれたりすると一旦死ぬことは死にますが、数秒で傷口がふさがり生き返ります。体に銃弾が入った場合には、傷口が塞がる前に出てくる描写がなかなか凄かったです。しかし、それ以外は超人的な能力とかはなく、あくまで鍛え上げられた戦士の技術で戦います。

 

かたや「亜人」の方ですが、こちらも銃で打たれたりすると一旦死ぬことは死にますが、数秒で傷口がふさがり生き返ります。さらにIBMと呼ばれる人間の目には見えない(亜人には見える)幽霊のようなものを操ることができ、不死とIBMを組み合わせ、一度肉片までバラバラにしたあと、腕だけを目的地に届け復活することで一種のテレポートのようなことを行うなど、仮に考えついても絶対にやりたくないような凄まじい戦い方が印象的でした。「亜人」は漫画原作で、アニメ化、実写映画化もされている人気作品です。

 

オールド・ガードの魅力は、やはりCGやワイヤーで誤魔化しちゃえっていうアクションが見当たらなかったことにあります。それらを使えば簡単ではないにしても、俳優さん達が仮にアクションが苦手でも、それっぽく派手なアクションが撮れてしまいますが、今回シャーリーズ・セロンが本当に頑張ってアクションしたのが分かります。「〇〇無双」よろしくシャーリーズ・セロンが一人突っ込んで敵を倒していくシーンがいくつかありますが、嘘っぽくないんですよね。とは言え人間なので、大人数に囲まれて捕まえられたらどうにもならないというところが、不死身でありながらも緊迫感を産んでいて面白かったです。

 

さて、音の評価ですが、

  • 初っ端から目の覚めるような雨のような銃弾の落ちる金属音がたまりません。
  • BGMは全般的に音が良く、特に太鼓の音が良かったです。
  • 銃撃の音は、リアルな音で派手ではありませんが、鋭い音で全般的によく、銃撃で倒されるときの銃の音がたまりません。
  • プロペラ飛行機のエンジン音がリアルです。スカイダイビングのために同じようなプロペラ機に乗ったことがありますが、それを思い出しました。

いかがでしたでしょうか?アメコミが原作だそうですが、不老不死と言う設定以外、特にそれらしいものはなく、アクションも生身の人間が頑張る非常に正統派のアクション映画です。ワイヤーアクションに辟易の方にはかなりオススメの作品です。続編に続くような終わり方だったので、是非とも続編をお願いします。

 

それでは良い音をお楽しみください。