
前回に引き続き、パイプスピーカーBASSONICで映画の音をご紹介という企画です。
第2回目は「恋に落ちたシェイクスピア」です。
「プライベート・ライアン」、「ライフ・イズ・ビューティフル」ら競合を抑えて第71回アカデミー賞に輝いた、完璧と言ってもいい素晴らしい出来の映画です。ヒロインのグウィネス・パルトロウがものすごく可愛い映画ですよね。
一応、未見の方のためにざっくりと言うならば、「ロミオとジュリエット」誕生の裏にはシェイクスピア自身の恋の物語が在った!
という感じで、恋あり、笑いあり、宮殿の豪華な装いも素晴らしく、なにより脚本が見事な出来で、本当に楽しめる映画です。
この映画、何度も見ているんですが、改めて音的にポイントになる点を見返して見ました。
- 元々の屋外の雑踏のサウンドデザインが自然で、人々の声や、鶏や馬などの家畜の声もよく聞こえ、その世界を上手に表現できていると感じました。
- シェイクスピアがヴァイオラ(グウィネス・パルトロウ)の屋敷に楽隊に紛れて入り込む下りで、踊るシーンのリュート?の音がとても良く、シェイクスピアとヴァイオラが踊るシーンもドキドキさせてくれます。
- クライマックスの「ロミオとジュリエット」の舞台の残響感、観衆が息を飲む様子、もちろんセリフの音のリアリティも十分で、舞台の世界に引き込まれます。
前回の「トップガン」に比べると小型スピーカーだからといって辛いということはないのですが、元々のサウンドデザインの自然さをどれだけ表現できているか?という点では非常に良いと言えると思います。
それでは、良い音をお楽しみください。